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ネオスケア導入事例ご利用施設の声CASE STUDY

社会福祉法人五常会 特別養護老人ホーム ゆーとりあ 様
Model case
特別養護老人ホーム

手伝いの優先順位を考えることができ、落ち着いて行動ができるようになりました。

社会福祉法人五常会 特別養護老人ホームゆーとりあ

施設概要

所在地︓⼤阪府堺市
「一⼈ひとりの思いを暮らしに映す」
あたりまえの暮らし、おもいおもいの暮らし、つながりの
ある暮らしをつくり、まもり、ささえることに全⼒をつくしま
す。
施設HP︓http://yutoria.or.jp/company/
⼊居定員︓100 名
(全室個室︓洋室 80 室/和室 20 室)
従業員状況
介護⼠職員︓ 54 名
看護職員︓ 7 名
他︓サポートスタッフ: 10 名
※2020 年 7 月時点の情報です。

Neos+Care導入の経緯

Neos+Careの利用

平成27年4月ユニット型特別養護老人ホームをオープン。

法人理念のもと、入居者様個々の生活リズムを重視するユニットケアの充実を図る一方で、目が行き届かない居室内での転倒事故防止に対しての巡回も増え、夜勤職員の心身負担増などの課題を抱えていた。そんな中で見守り機器の検討を開始。

ネオスケアを含め3機種のデモを行ったが、検知エリアが広く、「起き上がり・端座位・離床・ずり落ち・柵越え・入室・退室」など入居者様の状態に合わせた検知項目を設定でき、誤報が少ない事

シルエット画像により、プライバシーへの配慮と共に画像も見やすい事

設置が必要な入居者様の居室へのセンサー移動が容易である事など、一人ひとりの状況・状態に合わせた介護を現状よりさらに深める事が可能であると考えネオスケアの導入に至った。

Neos+Care導入前の課題

1.夜勤帯の職員の精神的(身体的)不安・負担増

夜勤業務の様子

転倒リスクが高い入居者様の、居室内での事故がいつ発生するか分からない中で夜勤業務を行う不安感の増大、そして事故発生前後の行動が把握できない中で、有効な防止策が見つけられず、巡回回数が増えることによる精神的(身体的)負担、また、巡回により入居者様の安眠を妨げるケースもあった。

2.職員へのNeos+Care(予測型見守りシステム)利用意識の浸透

職員の中には当初、Neos+Careを使用することが、入居者様の行動の監視や抑制につながるのではないかとの認識もあった為、予測型見守りシステムとしての機能や使用する目的を正しく理解し、知識を深め、意識を改善していくための取組みが必要であった。

3.発生要因の検証にもとづいた、有効な再発防止策の構築

居室内での転倒事故に対して、適確な検証ができないまま、入居者様個々の生活リズムに合わせたケアの模索や、居室内環境の整備・工夫を再発防止策として実施していた。しかし、根本的な改善には至らず、同一入居者様の転倒が繰り返された。
事故発生前後の入居者様の行動状況が把握できない中で、事故要因の分析や対策を行うには限界を感じていた。

導入までの取り組み

1)マニュアル作成
スマートフォン端末を使⽤するにあたり、不慣れな職員に対する不安感や業務効率向上のため、販売代理
店の協⼒のもと、使⽤マニュアルを作成。結果、スムーズな導⼊に繋がった。
2)ご家族様同意書・説明資料の作成
Neos+Care(予測型⾒守りシステム)の使⽤目的・機能⾯のほか、安全⾯においても身体に与える影
響がないこと、プライバシーへの配慮、使⽤については⾃由選択であることなどについて説明し、⼗分に理解し
て頂いてから導⼊できるように同意書を作成した。
3)⾒守り対象者選定基準の作成
Neos+Care を活⽤していくにあたり、対象とする利⽤者様選定への条件を整える必要あると考え、以下の
基準を定めた。
① 新規ご利⽤開始時の⽣活状態アセスメント(約 2 週間程度)
② 退院後、転倒骨折後や状態の著しい変化が発⽣した場合。
③ 状態や体調の変化があり、⻑期的(約半年)に⽣活リズムが⼤きく変わることが予測される場合。
④ ⼊居者様の日常動作に不安定な状態が⾒られた場合(緊急判断)、職員間でケアカンファレンスを
⾏い、上記の選定基準をもとに導⼊の是非と導⼊期間を検討。
4)⾒守り終了(取り外し)基準の作成
導⼊時の対象者選定基準の内容・導⼊期間をもとに、Neos+Care の取り外しへの判断については、職員
間でケアカンファレンスを実施して決定する。
5)プライバシーへの配慮
シルエット画像によるプライバシーへの配慮はもちろん、使⽤目的や倫理的配慮について職員への説明。対
象者の選定基準を具体的に作成することで、必要最小限の期間での使⽤に努めている。
6)職員教育
・ 職員全員に対し、個別に予測型⾒守りシステムとしての機能に重点をおき説明(説明資料を活⽤)。
・ ⼊居者様の⾏動の監視や抑制、事故防⽌そのものが目的ではなく、職員の目を補完する事の出来るひ
とつのツールとして活⽤する。
・ ⼊居者様の⾃⽴⽀援等による⽣活の質向上と職員の負担軽減を図り、最終的に介護サービスとしての
「質向上」に繋げるという目的を正しく理解し活⽤してもらう事を徹底。

導入後の取り組み

1)職員アンケート
導⼊前後を比較して、⼊居者様の精神⾯、⾏動状態、⽣活の様⼦、
職員の精神⾯、身体⾯、⼊居者様に対してのお手伝い内容等につい
て、職員アンケートを実施。職員の負担軽減とともに、⼊居者様の心身
状態の向上にも一定の効果がみられた。
2)タイムスタディ調査
平成 30 年度厚⽣労働省実証調査「介護ロボットの評価指標に関す
る調査研究事業」として、介護ロボット導⼊による効果の検証・把握へ
の調査に協⼒。
夜勤者 32 名を対象に 5 日間、夜間帯における職員個々のケアを個
別のケア単位で記録。夜勤中にネオスケアで関わる時間を調査した。そ
の結果、必要以上の巡回時間が減少し、その分記録や休憩時間をしっ
かりと確保できていることが分かった。
3)ご家族様への報告等々
導⼊後もご家族様来訪時などに⼊居者様の状態の変化(精神的な
安心感、⽣活の質向上)の内容を直接お伝えすることで、感謝の⾔葉
や、喜びの声を頂いている。

Neos+Care導入効果

1.転倒事故の軽減(夜間・居室内)

【導入前】H30年11月~H31年4月 転倒5回
【導入後】R1年5月~R1年10月 転倒0回

2.訪室巡回回数

定時巡回以外の事故予防目的の巡回回数 3割削減
検知により訪室後、ケア実施 2割増加
※ 適切なタイミングで訪室し、必要なケアを実施できるようになった。

入居者様・職員からの「よろこび」の声

入居者様

  • トイレに間に合うようになった。(一定期間利用することで、トイレのリズムが分かるようになった)
  • 身体的な負担、精神的な不安の軽減。(起き上がり動作等を、知ることができるようになった)
  • 歩行に付き添うことができ安心されていた。(安全に歩行ができるようになった)
  • 夜間の良眠(必要以上の巡回が少なくなった)

職員

  • お手伝いの優先順位を、考えることができ落ち着いて行動ができるようになった。
  • トイレに付き添えることが増えて、清潔が保てるようになった。
  • 扉を閉めてプライベートの空間を守れるようになった。
  • 夜の動きがより分かるようになった。
  • 間違えてユニットの外に行かれることがなくなった。
  • 指定の巡回以外での訪室が減り、身体的な負担が少なくなった。
  • 対応できることが増え、転倒リスクが減った。
  • 夜勤の動きがスムーズに、より安全に動けるようになった。
  • 機械の操作も難しくなかった
  • 反応する場面を、個別に設定できるので、状態に合わせた見守りができる。

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