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都立産業技術高等専門学校にて特別授業を実施 – 見守りシステムの可能性を体験

お知らせ

 2024年11月11日、当社は東京都にある都立産業技術高等専門学校にて、特別授業を実施いたしました。この学校は、前身が航空学校という歴史を持ち、キャンパス内には飛行機の展示場もある技術教育の名門校です。今回は、医療福祉工学コースの5年生43名と、ロボット工学コースの5年生4名を対象に、2コマの授業を担当させていただきました。

都立産業技術高等専門学校

 授業のテーマは「介護業界における見守りシステムの必要性」と「その技術的背景」です。まず、介護現場での転倒事故やそれに伴うリスク、そして看護職員や介護職員の負担を軽減するために、なぜ見守りシステムが重要なのかを簡単に説明しました。次に、当社の見守りシステム「ネオスケア」を使い、学生たち自身にその実用性を体験してもらう実習を行いました。

 授業の冒頭では、学生に何の説明もせず、ベッドと見守りシステムのセットアップを手伝ってもらいました。その後、学生には高齢者の動きを模倣して、ベッドから立ち上がる一連の動作を体験してもらいました。具体的には、ベッドから起き上がる、端座位をとる、立ち上がる(離床)という一連の動作を実際に行ってもらい、その後、私たちが開発したネオスケアがこれらの動作をどのように検知するのかをデモンストレーションしました。学生からは「すごい!」「本当に正確に動作をキャッチしている!」という驚きの声が上がり、教室は非常に活気に満ちていました。

さらに、なぜ当社が赤外線距離センサーを用いて動作検知を行っているのか、その技術的な背景についても簡単に解説しました。赤外線センサーの特長や、動作検出アルゴリズムの仕組みについて説明する中で、学生たちは自ら考え、質問する場面も多く見られ、非常に積極的な姿勢が印象的でした。また、講師が実際にベッドから立ち上がり、センサーがどのように反応するかを目の前で実演し、システムの精度や応用性について具体的に理解を深めてもらいました。

 授業の後半では、見守りシステムの検知をすり抜けてベッドから脱出するという「ベッド脱出ゲーム」を行い、教室は一層盛り上がりました。約20名の学生が挑戦し、そのうち3名がベッドからシステムに検知されずに脱出することに成功しました。失敗した学生からは悔しそうな声も上がりましたが、全体的に楽しみながら学ぶ姿が見られ、私たちも非常に充実した時間を過ごすことができました。

 この特別授業を通じて感じたことは、都立産業技術高専の学生たちは、技術的な知識と理解力が非常に高く、また質問も専門的で鋭いものであったということです。今回の授業を通して、介護分野の技術革新に関心を持ってくれる学生が増え、将来的に介護ロボットや見守りシステムの開発に携わってくれることを願っています。これからの介護業界を支えるエンジニアの卵たちと時間を共有できたことに、大きな喜びと期待を感じました。

都立産業技術高等専門学校

都立産技高専の特徴
 東京都立産業技術高等専門学校(以下、都立産技高専)は、首都東京の産業振興や課題解決に貢献するものづくりスペシャリストを育成する公立高専として、2006年に都立工業高専と都立航空工業高専が統合・再編されて開校しました。

都立産技高専の特徴
 都立産技高専の本科は、ものづくり工学科1学科のみで、2つのキャンパスには、社会の多様なニーズの応えるために特徴的な教育コースが設置され、1年次に混成クラスで共通の授業を受け、2年進級時にコースを選べるコース選択制が採用されています。また、首都東京の問題解決に取り組むための科目が設置されているのも特徴の一つです。
 さらに、学校全体で国際化を推進し、ICTを積極的に活用するなど、学生の教育環境の改善に努めるとともに、校内塾による学生への補習体制やキャリア支援教育など、学生への支援体制も充実しています。

https://www.metro-cit.ac.jp/index.html

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